1971年 東大寺 東南院にて 得度
1975年 東大寺 観音院にて 四度加行 満行
1976年 東大寺 管長 侍僧として 勤務
1978年 東大寺 二月堂 修二会*権処世界 新入
1980年 東大寺 下山
1981年 景福寺 観音渕説教所 主幹者 就任
1986年 東大寺 真言院にて 傳法灌頂
1990年 景福寺 副住職に 就任
2005年 景福寺 住職に 就任
2014年 東大寺 二月堂 修二会* 堂司として 参籠
◇ 修二会と当寺住職 広真について
当寺の住職を語る上で切っても切れないのが大本山 東大寺の修二会。
法歴にもありますが、修二会の参籠というのがどういうことなのかetc.少しご紹介致します。
東大寺 修二会は、通称『お水取り』として有名ですが、正式名称は「十一面悔過法要」と言い、
毎年3月1日から15日までの約2週間、東大寺二月堂にて行われています。 十一面悔過とは、人々が日常に犯しているさまざまな過ちを、
二月堂の本尊である十一面観世音菩薩の宝前で懺悔することを意味しますが、天平勝宝4年(752)に第1回目が行われて以来、
現在まで一度も途絶えることなく継続されており、 令和5年で1272回目を迎える不退の行法です。
主だった行法を執り行う僧侶11名を練行衆といい、毎年12月16日、役職と共に東大寺管長から任命されます。
その大半が東大寺の塔頭からですが、例年室僧と末寺からも数名程度が選出されています。
役職は上席に当たる四職と平衆で構成されいますが、
四職の和上・大導師・咒師は東大寺塔頭より選出されるため、 末寺から参籠する最高位は堂司となります。(※イラスト参照)
法要は3月1日からの2週間程ですが、練行衆は2月20日(新入と新大導師は15日)から別火と呼ばれる前行に始まり、
約1ヶ月間を他の参籠衆と寝食を共にしながら、外部との接触を経ち心身を清め、行法に専念します。
また修二会には独特な節回しで唱える声明というのがあり、通常のお努めや法要等では使われないもののため、経験者からの口伝により習得しなければならず、
新入時は苦労される方も多くいらっしゃいます。
このように末寺から練行衆に選ばれること自体が希少で、参籠してからは主だった食事は昼の1回のみ、そして毎日深夜までの業を約1ヶ月に渡り務める大変な法要です。
それを当寺住職の広真は「26回も選ばれ、務め上げた」ということで称賛頂いております。
修二会につきましては、この限られた短い文面だけでお伝えできるような内容ではありませんので、
少しでも興味を持たれましたら是非住職にお話を聞いてみてください。また、可能であれば奈良東大寺へも足をお運び頂き、修二会を体感していただければ幸いです。
※上の参籠衆構成図は中田文花様よりご提供頂きました(画像クリックで拡大表示)
修二会 参籠記録
1978年 権処世界
1979年 権処世界
1980年 処世界
1981年 権処世界
1982年 権処世界
1985年 権処世界
1986年 権処世界
1987年 中灯
1991年 北衆之ニ
1993年 北衆之ニ
1994年 南衆之ニ
1996年 北衆之ニ
1997年 南衆之一
2000年 北衆之一
2001年 南衆之一
2002年 北衆之一
2003年 北衆之一
2004年 北衆之一
2005年 堂司
2006年 堂司
2007年 北衆之一
2008年 堂司
2009年 堂司
2011年 堂司
2012年 堂司
2014年 堂司